2007年 09月 27日
中村玉緒、1939年7月12日生まれ。京都府京都市出身。京都女子学園卒業。血液型O型。実父は大映映画の貴重な脇役でもあった歌舞伎俳優中村鴈治郎 (2代目)。夫は俳優の故・勝新太郎、実兄は歌舞伎役者の坂田藤十郎 (4代目)、甥は同じく歌舞伎役者の中村翫雀・中村扇雀兄弟。長男は俳優の鴈龍太郎(奥村雄大)、長女は奥村真粧美。義姉は元・参議院議長の扇千景。 1953年、本名の林玉緒で松竹『景子と雪江』に映画初出演。1960年代半ばまで幼馴染の市川雷蔵や山本富士子、若尾文子らスターの脇役として大映で活躍。1970年代はテレビドラマの脇役として活躍。「不幸な母親を演じさせたら、この人の右に出る人は居ない」と言わしめる程、痛々しい母役を得意とし評価を得ていた。シリアスなドラマの出演が多かった。1994年に明石家さんま司会のバラエティ番組「明石家多国籍軍」らでの天然ボケ役で大ブレイクする。長者番付に名を連ね、主演ドラマや主演舞台もこなすようになる。さんまだけでなく、小堺一機や志村けんなどからも「お母さん」と慕われている。 ご苦労の多い人生とは思うが、本人の表情からは、そんなことを微塵も感じさせないところが凄い。怒っていれば眉間にシワ、笑っていれば笑いジワというように、普段の表情の積み重ねがその人の雰囲気や個性を形作る。玉緒さんの場合、やはり目だろう。目さえ描き上げられたなら似てくる。テレビでも笑い声の絶えないキャラクターだが、たとえ演技だとしても不快感を与えるしかめっ面よりは遥かに良い。良い所を少しでもマネられたら、人生も豊かになるに違いない。
by suzunobu-nigaoe
| 2007-09-27 12:14
| 1935-1939(70~74才)
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